地ビール解禁から今日までの梅錦ビール
2009.12.31 梅錦山川株式会社
★醸造所からのメッセージ
私大蔵省が1994年に酒税法を改定し、北海道のオホーツクビールさんとともに、日本で初めての内免許を我が梅錦ビールにいただいてから早くも6年以上の月日が経ちました。梅錦ビールは「喉越しで飲むビール」ではなく「舌でじっくり味わうビール」を標榜して参りましたが、私自身も「新しいビールの楽しみ方を知って欲しい!」という情熱のもと、妥協を許さず、こだわってビール製造にたずさわって来たつもりです。今回はそのこだわりや取組みの一部を皆様にご紹介したいと思います。
まず、我が梅錦ビールの最大のこだわりは「麦芽本来の味を楽しんでいただく」為に良質の麦芽をふんだんに使用します。もちろん米やコーンスターチなどの副原料は使用しませんし、一番搾り麦汁のみを用いますので雑味が少ないリッチな味わいです。余談ですが雑味は麦芽の殻皮成分などから出てくる渋味成分などが原因です。ですから出来るだけ多くの麦芽から「さぁっと」一番搾りします。その黄金のような麦汁を使って当社の清酒醸造で培われた技術を生かして造り上げた「絶妙な美しい味」はお酒好きやビール好きのみならず、あまり飲めない女性の方などにもおわかりいただけるものだと思います。ぜひお試しを!
もうひとつの梅錦ビールの特徴として「フルーツビールへの取組み」があります。こちらは私達のブルワリーレストラン「梅錦ガーデン」でも主に女性の方に大変人気があります。地ビールですから、地域の特産物の機能や特性をいかした「その土地にしかない」楽しみを表現したいのです。地元丹原町の青梅を使った「梅スパークリング」愛媛名産の伊予柑を生かした「伊予柑スパークリング」などがありますが、「香りが長持ちし品質変化が少ない」という発泡酒の利点を活かしてほのかな甘味とみずみずしいフレッシュな香りを味わえます。これもお試しを。
今後はこのような「フルーツビール」の研究を重ねて参ります。実は、はだか麦や、米麹を使った発泡酒などにも大変興味があります。ぜひお楽しみに。
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